初心者にとって最初の難関?バレーコードを乗り越えよう!
ギターを弾き始めた人にとって、昔から最初の壁と言われるのがFのコードです。
初心者にとってFコードというのは、上手く押さえられなかったりキレイに音が出なかったりなど、ハードルが高いと言われています。
その反面、CコードやGコードのような比較的簡単なコードと並んで3コードの一つに数えられることもあり、「3コードで弾ける曲」というものがギターの基礎と考えられています。
そんな背景から、「そんな基礎的なものが押さえられないなんて、きっとギターに向いていないんだな…」と感じて辞めてしまう人が多い現実があります。
しかし、実はFコードを含めたバレーコードはある程度ギターが弾ける人でも苦手な場合が多く、決してそれだけで向き不向きは決められません。
では、バレーコードが苦手なギタリストは、Fが登場する曲をどうやって弾いているのでしょうか?
今回は、バレーコードを使わずにFコードの響きを出す「簡易コード」の押さえ方をご紹介します。
バレーコードを覚えるメリットと難しさ
簡易コードで良いのであれば、わざわざ難しいフォームを覚える必要ないのでは?と初心者ギタリストの方は思うかもしれません。
しかしもちろん、Fコードに代表されるバレーコードにも覚えるメリットがあります。
まず、バレーコードは1弦から6弦、または1弦から5弦を使うことから、ギターで出せるコードの構成音の最低音を含ませることができます。
これにより音域の幅があるコードになり、広がりのある響きを作れます。
また、ギターの指板は半音ずつ並んでいるため、Fコードの形のままフレットを移動することで別のコードとして弾くことが可能です。
さらに、6弦を含んだバレーコードの場合は3弦を押さえている中指を離すだけでメジャーコードからマイナーコードに変化します。
つまり、極端に言えば全ての音階のメジャー、マイナーのコードが押さえ方をほとんど変えずに弾けてしまう、ということです。
ただし、バレーコードというのは1弦から6弦、または5弦までを人差し指のみで押さえるセーハをしなければならないため、慣れていないと難しいという面がありますよね。
実際にはセーハした上で中指、薬指、小指で押さえるポジションを足していきますが、特に人差し指で押さえている1弦や6弦がキレイに音を出しにくい難しさがあります。
バレーコードに慣れて同じフォームで弾き切るか、バレーコードを避けて様々なフォームで弾くかはプレーヤーの好みやレベルにもよりますので、自分に合った方を選びましょう。
簡易版のFコード2選をご紹介!
それでは、どうしてもFコードが苦手!という方に、簡易コードを二つご紹介していきます。
まず一つ目は、1弦5フレット、2弦6フレット、3弦5フレットを押さえ、残りの弦をミュートするコードフォームです。
Fコードの構成音を全て含む上にDコードと同じフォームのため、コードチェンジもスムーズに行えますよ。
ただしミュートしなくてはいけない弦が多いため、注意して押さえましょう。
二つ目は1弦開放、2弦1フレット、3弦2フレット、4弦3フレット、5弦3フレットを押さえ、6弦をミュートするコードフォームです
このフォームは厳密にはFM7というコードですがFコードより弾きやすいため、多くのギタリストが使用しています。
Fコードの構成音に加えてEの音が入っていますが、大抵の曲においては気にならないため使いやすいのではないでしょうか。
耳が慣れてきてEの音がどうしても邪魔に感じた場合には1弦をミュートすることでFコードのみの構成音を鳴らすことができます。
こちらもCコードなど他のコードからの移動がしやすいため、覚えておきたいフォームです。
今回はFコードのメリットや簡易コードについてご紹介してきました。
まず弾ける曲を増やしたいのであれば、無理にFコードを覚えようとせず簡易コードを使った方が初心者ギタリストの方にはハードルが低いかもしれませんね。
反面、Fコードなどのバレーコードを覚えるメリットも知っておき、必要に応じてゆっくり練習してみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。