コードと同じくらい重要なテクニック?ストロークのパターンを知ろう!
初心者のギタリストにとって、まず難しいと感じるのは左手の動きやフォームではないでしょうか。
エレキギターであればソロやリフの運指、アコースティックギターであればコードのフォームが難関に感じますよね。
右利きの方であれば必然的に左手がネック側になる上に、慣れない動きになるため分かりやすく難しいのは確かです。
しかし、実はギターにとって右手でおこなうピッキングやストロークというテクニックは、左手以上に重要な場面があります。
例えば同じコードを弾き続ける場合でも、ストロークのパターンが違うだけで別の曲になることもあります。
どんな音楽でもリズムという要素は非常に重要になるため、ギターにおいてストロークはリズムを作り出す上で重要な要素になります。
ちなみにストロークのパターンやリズムは数多くありますが、特に基本となるのが8ビートと16ビートのリズムです。
多くの曲は、この二つのどちらかか、もしくは組み合わさったストロークパターンで表現することが可能です。
そこで今回はストロークの基本や、8ビートと16ビートの違いについて解説致します。
そもそもストロークって?
ストロークとは、左手でコードを押さえ、右手で
全ての弦を弾くプレイのことを指します。
この時、初心者の方であればピックを使ったストロークから始めるのをオススメします。
右手の指先を使ってストロークをするギタリストも多いためスタイルや好みもありますが、最初から素手を使うと音がキレイに鳴りにくいためです。
ピックであれば力の入り方が均一になりやすく、コードの音がクリアに聴こえやすいため、いずれ手を使ったストロークを目指すとしても、動きを覚えるまではピックを使いましょう。
ピックは右手の親指と人差し指で挟むような形で持ちますが、この時に指の先に持ちすぎると力が入りづらいため深めに持つことが大事です。
ストロークの動きは手首が曲がらないように肘から右手を振って、ピックを弦に当てていきます。
この時、慣れていないとピックが弦に当たる時と当たらない時が出てくるため、弦とピックの距離感に慣れるまではゆっくり弾いていきましょう。
よく聞く8ビートや16ビートって?
8ビートとか16ビートとは、音楽的に説明してしまうと『1小節の中で数えるビートの数』を指します。
つまり、1小節に音が8個の音を刻むのが8ビート、16個なら16ビートとなります。
8ビートのリズムは主にロックで使われることが多く、ポピュラーミュージックとしては一番耳にするであろうビートです。
16ビートはダンスミュージックやファンクといったジャンルで使われ、もっともキメが細かい表現ができると言われているビートです。
しかし正直、言葉で言われてもいまいちイメージが少ないですよね。
そこで、8ビートで弾ける曲と16ビートで弾ける曲をそれぞれ例としてご紹介します。
8ビート(ドライフラワー/優里)
16ビート(五月雨/崎山蒼志)
8ビートの方は前述したようなストロークの動きで弾けそうなことが分かりますよね。
対して16ビートの方は肘よりも手首を意識した細かい動きになり、より細かいリズムになっていることが分かります。
楽曲によってストロークを変えることで雰囲気が曲調がガラリと変わるため、使い分けられるよう練習してみてくださいね。
今回はストロークの基本や、8ビートと16ビートの違いについて解説しました。
どんな音楽をやりたいかにより必要なストロークパターンは違いますが、知っていることで表現の幅が増えるのがご理解いただけたのではないでしょうか。
厳密に言うと、特に16ビートの方は音を鳴らしっぱなしではなくスタッカートやカッティングといったテクニックと併用することが多いため、まずは8ビートのストロークを覚えることをオススメします。
日常生活には使わない動きのため慣れるまでは難しく感じてしまうかも知れませんが、弾き続けていれば必ず身につくのでチャレンジしてみてくださいね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。