右手の使い方でアクセントをつけよう!カッティングのコツとは?

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ギターで何かの曲を弾く時、右手のストロークと左手のフィンガリングを使用しますよね。

左手のフィンガリングに関しては、弾き語りの場合はコードを押さえたりコードチェンジをする動きが大切になり、それは初心者であってもプロのミュージシャンであっても基本は同じです。

対して右手のストロークは、ただ一定のリズムで弾いていても、どうしてもプロの音には程遠いと感じてしまうのではないでしょうか。

右手のストロークには8ビートや16ビートといったリズムの刻み方があり、その違いに関しては以下の記事をご参照いただければ幸いです。

しかし、それ以外にもアクセントやノリといった音楽に必要なニュアンスの部分を出すのに必要なテクニックがカッティングです。

カッティングを使うことでコードストロークの響きにメリハリが生まれ、ただストロークするだけの演奏とは聴こえ方が全く違ってきます。

そこで今回は、アコースティックギターにおけるカッティングの弾き方について、ご紹介致します。

カッティングとは?

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カッティングとは簡単に言うと、読んで字のごとく音をカットして止めることでギターでの伴奏をリズミカルに聴かせるテクニックです。

もう少し詳しく説明すると、弦を弾いて音を出すところと音を止めるところを作ることによって、歯切れが良いリズムを作り出すことを言います。

『テクニック』と言われると、何か特殊な技のように感じるかもしれません。

しかしこのカッティングというテクニックは弾き語りにおいて特定の曲に使われているものでなく、ほとんどの曲で使用されています。

曲によって入れ方が決まっている場合もあれば、そのギタリストのクセのようなもので使われている場合もあります。

ギターのみで伴奏をまかなう弾き語りにおいて、カッティングはリズムでありアーティストの個性でもあるため、習得が必須のテクニックであることを知っておきましょう。

カッティングのやり方は?

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カッティングをする時に最初に気をつけてほしい事が二つあります。

まず、ストローク時に右手を振り抜く速度です。

先述のとおりカッティングは音を短く切って歯切れ良くする必要があるため、ゆっくりとしたストロークではキレイに音が鳴ってくれません。

いかに右手の速度を上げるかが大切になってきます。

この時、右手に力を込めるとスピードが上がりにくい上に軽快な音が出せないため、速度を上げながらも脱力することがポイントです。

次に、右手と左手の連携が大切です。

右手は弦を弾くストローク、左手はコードを押さえているワケですが、ここにそれぞれテクニックが加わります。

まず右手は、ストロークにより弦を弾きながら、右手親指の付け根を使って弦の振動を止めます。

こうすることで、弦にピックが当たっているのに音が伸びないブラッシングという状態になり、音のアクセントを生み出します。

同時にコードを押さえている左手の力を弱め、指を弦から浮かします。

イメージとしては弦を押さえているのではなく触れているだけの状態にすることで、こちらも音がミュートされます。

この右手と左手の動きを連携させることで、瞬間的に音を止めて歯切れが良いカッティングサウンドを生み出すことができます。

ただし、最初はなかなか連携も難しいと思いますので、右手だけか左手だけの動きで練習してから合わせてみましょう。

今回はカッティングについて解説してきましたが、静止画や文章だけではイマイチ伝わりませんよね。

そこで最後に、このカッティングを使った楽曲をご紹介します。

ゆっくりとした曲とテンポが速い曲を選びましたので、違いや雰囲気が伝われば幸いです。

CITRUS / Da-iCE

ないものねだり / KANA-BOON

かなりハッキリとしたカッティングを使っているため音を出すところと切るところが明確に分かり、それにより歯切れの良いサウンドになっていることが分かるかと思います。

まずは片手ずつ、テンポもゆっくりから練習し、確実に音をミュートできるようになってから速い曲にも挑戦してみてくださいね。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。