ブルースギターには必須?ボトルネック奏法とは。

ギターを弾いていると、さまざまなアイテムがあることを知りますよね。

弦を弾くためのピックはもちろん、コードを簡単に押さえられるアイテムであるカポタストなど、使い方を知っていると便利に感じるものも多いのではないでしょうか。

そんな中でも、普通に弾き語りの練習をしているだけではあまり馴染みのないアイテムに、ボトルネックというものがあります。

このボトルネックを使った奏法はスライド奏法とも言われ、ブルースを弾く上で楽曲を彩ってくれます。

「いや、初心者だし、ブルースとか弾かないし…」と思う方もいらっしゃるかもしれませんね。

しかし、ブルースというジャンルはジャズやロックンロールのルーツとも言われており、J-POPをはじめとしたあらゆるポピュラーミュージックに影響を与えています。

そう考えると、ブルース自体がポピュラーミュージックに触れる上での初級編と考えられるかもしれません。

そこで今回は、そんなブルースと深い繋がりを持つアイテムであるボトルネック奏法について、ご紹介いたします。

ボトルネックとは?

ボトルネックという名前は、酒瓶の首の部分を切り取って作られたことが由来となっています。

当時は酒瓶以外にも牛のあばら骨を削ったもの、水道の鉛管を切り取ったもの、さらに小さな薬瓶なども使われていたそうです。

現代では楽器屋さんに行くとガラス製のものから金属製のものまで、出したい音色によって使いやすく加工されたものを購入できます。

ちなみに、ガラス製は音が丸みのある音、金属製はキンキンした感じの音が鳴りますので、購入する場合は出したい音によって選びましょう。

使い方は、左手の薬指または小指に装着して弦をスライドさせるだけ。

これだけで、誰もが一度は聴いたことがあるであろう人のうめき声のような、むせび泣いているような独特の音色を出すことができます。

また、使用ギターに関してもクラシックギターのようなナイロン弦のギターでなければエレキギターでもフォークギターで使えます。

ボトルネック奏法の音色は?

では実際に、ボトルネック奏法とはどんなフレーズで使用し、どんな音色なのでしょうか?

ここからはボトルネックの使い方や音色が分かる動画をご紹介していきます。

まずは、シンガーソングライター・山崎まさよしさんによる解説つきの動画です。

ボトルネックを使った奏法や音色など、普通に弾いた時との違いがよく分かりますよね。

普通の弾き方と組み合わせることで響きに表情がつけられるため、フレーズ自体は難しくないのに複雑に聴かせることも可能です。

また、以下の動画ではさらに音色が分かりやすいため、ボトルネックの魅力的な音色を感じることができます。

使いどころがポイントになりますが、これだけ特徴的な音をボトルネック一つ使うだけで誰でも生み出せるため、試してみる価値はありますよ。

実際に使ってみると分かりますが、フレーズを弾かなくても装着して動かすだけでボトルネック特有の音色が出せるため、持っていて損はないアイテムです。

いかがでしたでしょうか、今回はボトルネックについてご紹介してきました。

普段弾き語りの練習をしているとあまり縁のないアイテムですが、使い方を知ると演奏の幅も広がることがお分かりいただけたのではないでしょうか。

一曲を通してボトルネックを使った演奏をすることは珍しいですが、使い方を知ることで今まで覚えてきた楽曲にも新しい表現を足すことが可能です。

ボトルネックを使わなければ絶対に出せない独特なビブラートは、曲を演奏しなくても楽しめる音色を出してくれますので、ぜひ試してみてくださいね。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。