使うだけで楽曲の雰囲気が変わる?アクセントに最適な基本技!

ギターを練習していくと、さまざまなテクニックの必要性を感じるようになりますよね。

その中にはストロークやアルペジオといった一曲とおして使えるテクニックから、フレーズのアクセントとして使うテクニックまで様々です。

「そんな一瞬使うだけのテクニックなんて覚えても覚えなくても同じでしょ?」と感じるかもしれませんが、実はこのアクセントを使うか使わないかで楽曲の雰囲気は大きく変わってしまいます。

もちろんストロークやアルペジオだけを使って歌を前に出すという表現の仕方も正解ですが、ほんの少しの味付けで楽曲の繊細さが加わるのであれば、知っておいて損はないのではないでしょうか。

そこで今回は、曲中のアクセントとして使えるテクニックを3点ご紹介していきます。

ハンマリング・オン

まずご紹介するのは、ピッキングせずに次のフレットを叩くように押さえて音を出すテクニック、ハンマリング・オンです。

主にエレキギターにおけるソロフレーズで使用することが多いテクニックですが、アコースティックギターのアルペジオに加えることで楽曲が一気に締まります。

ピッキングをしないことでフレーズの速度を上げられるため、初心者ギタリストでも簡単に使う事ができます。

また、ピッキングをせずフレットを叩いて音を出すという性質上、柔らかくなめらかな音が出ることも特徴です。

後述するプリング・オフと併用して使う事が多いので、セットで覚えておくと使いやすいですよ。

プリング・オフ

次にご紹介するのはプリング・オフというテクニックです。

ハンマリング・オンと同様にピッキングせずに音を出すテクニックですが、こちらはハンマリング・オンとは逆にあらかじめ押さえている弦を指先で引っ掛けるように弾いて音を出す方法です。

プリング・オフをする時は、弾くフレットだけでなく弾いた後にどのフレットの音を出したいかによって押さえるポジションが変わります。

例として、7フレットを押さえた状態でプリング・オフした後に5フレットの音を出したい場合には人差し指で5フレットを押さえておき、薬指で7フレットをプリング・オフすることで7フレット→5フレットの音程を出すことができます。

ただし、プリング・オフはハンマリング・オンに比べて弾いた後に他の弦に触れて余計な音を出してしまいがちですので、ミュートにも心がけましょう。

スライド

最後にご紹介するのは弦の上で指を滑らせて音程を変えるテクニック、スライドです。

先述のハンマリング・オンやプリング・オフに比べて右手と左手のタイミングがシビアでないため、覚えやすい奏法と言えるのではないでしょうか。

楽曲にうねりや躍動感を足すことができるテクニックとして、プロアマ問わずギタリストであれば誰もが使うテクニックです。

ただし、ある程度押さえる弦を狙いやすいハンマリング・オンやプリング・オフとは違い、勢いがつきすぎると押さえたい弦を通り過ぎてしまう場合もあるため、注意しましょう。

今回は、ハンマリング・オン、プリング・オフ、スライドという初歩的なテクニックをご紹介してきました。

しかし、実際のところ曲の中でどんな風に使われているかわからないとイメージがつかない思いますので、これらのテクニックを使用したフレーズをご紹介します。

ちなみにTab譜上でハンマリング・オンはH、プリング・オフはP、スライドはSで表記されています。

MOTEL / B’z

それぞれのテクニックが楽曲にアクセントをつけていることが分かりますよね。

これらのテクニックは楽曲を通して使い続けるのではなく「ここぞ!」というところで使った方が効果的なため、これまで練習してきた楽曲の中で自分が使ったら気持ちいい部分を探して入れてみてくださいね。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。