強烈な個性、欲しくないですか?アコースティックギターのスラップ奏法!

バンドでも弾き語りでも言えることですが、何曲覚えても同じ雰囲気になってしまうことってありますよね。

バンドであれば編成であったり、弾き語りであれば基本的にはコード弾きなので仕方ない部分も多い、というのが現実です。

もちろんそれを個性や味とも言うためダメなわけではありませんが、演奏している自分自身が飽きてしまうのであれば話が変わってきます。

そこで、近年プレイする人が増えているスラップ奏法というテクニックを覚えてみてはいかがでしょうか。

スラップ奏法は一般的なストロークやアルペジオとは全く違う音色を出すことが可能なため、習得すれば他人とは違う強烈な個性になりますよ。

今回は、アコースティックギターで弾くスラップ奏法について、ご紹介します。

スラップ奏法って何?

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スラップ奏法とは一般的にベースでよく使われるテクニックで、別名チョッパーとも言われている奏法です。

弦に指を叩きつけたり、弦を引っ張って弾いたりすることで、独特の音色を出すことが可能です。

ピックを使ったストロークやアルペジオと違った、張りのある特徴的な音が出せるため、近年は多くのギタリストが演奏に取り入れています。

スラップ奏法の弾き方は?

スラップ奏法は主に、親指を弦に叩きつけるサムピングと、人差し指や中指を弦の下に潜らせて引っ張って弾くプリングという2つの動きで構成されています。

サムピングは親指を弦に叩きつけた後すぐに弦から離すことが重要で、力いっぱい弾くというよりはスピード感が大事になってきます。

力加減ではなく速度でメリハリを作るのがポイントです。

プリングは、先述のとおり人差し指や中指を弦の下に潜らせて引っ張って弾くテクニックで、たとえば輪ゴムを弾くようなイメージです。

ベースよりも弦が細く、かつ弦同士の隙間が狭いギターではコツを掴むまで時間がかかりますので、他のテクニックと同じで反復練習しましょう。

ギターでスラップ奏法しているミュージシャンは?

それでは、ここからは実際にスラップ奏法を楽曲に組み込んでいるミュージシャンをご紹介します。

これまでの弾き語りとは違った、特徴的なギターサウンドに注目して聴いてみて下さいね。

MIYAVI

MIYAVIさんは「サムライギタリスト」の異名を持ち、世界的に活躍しているギタリストです。

ビジュアル系バンド・Dué le quartzのギタリストとしてデビューし、ソロとしてもその演奏技術や音楽性の高さが国内外で評価されています。

いまやギターでスラップ奏法といえば必ず名前が挙がる、ギターでのスラップ奏法をメジャーにしたアーティストの1人と言えるのではないでしょうか。

大石昌良

3ピースバンド・Sound Scheduleのボーカルギターを務め、「オーイシマサヨシ」名義でアニソンシンガーとしても活躍しているギタリスト。

ダイナミックでありながら軽快なスラップ奏法と、魅力的な声とのコントラストが秀逸ですよね。

アコースティックギターの弾き語りというとどうしても抑揚や迫力に欠ける場面も多いですが、それを感じさせない完成度を感じさせてくれるアーティストです。

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今回はスラップ奏法についてご紹介しました。

「いやプロでもやっている人が少ない奏法なんて初心者には無理でしょ…」と感じる方も多いかもしれませんね。

しかし、逆に考えればプロでもやっている人が少ないテクニックというものはスタートラインが同じということです。

しかも、ただ飛び道具的なテクニックということではなく、ギター1本でコードとパーカッションを賄えてしまうため、実は効率が良い奏法と考えられませんか?

一朝一夕で習得できるテクニックではありませんが、確実に他のギタリストとは違う個性を手に入れられるので、ぜひ挑戦してみてくださいね。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。